わたしの好きな時代劇三作品

座頭市》ご存じ勝新太郎のはまり役 原作は子母沢寛 お人好しでチャンバラの強いあんまさんのお話しです
テレビでは 毎回ゲストがいて 座頭市とゲストとの絡みでストーリーが成り立って行きます
わたしはこの時代劇がとても好きです まず時代背景がそれっぽい感じが致します 後で取り上げさせて頂く 木枯らし紋次郎にもそれは感じます
それにまず何より笑えます 勝新太郎の演技が素晴らしいですね ちょっとしたところの会話や独り言なども面白いです
あとは人情のやりとりに泣けるところや 座頭市の優しさと恐ろしさのギャップも面白いです
木枯らし紋次郎》市川コン(山冠に比と書きますが DoCoMoではどうやって出して良いかわからず カタカナとさせて頂きました)監督の作り出した傑作 原作は笹沢左保 長ドスに長楊子 人嫌いで無口なイメージなのですが 何故か あっしには関わりのない事でござんす と言いながら 自分の生い立ちやモットーを知り合ったばかりの あかの他人にまで ペラペラと喋りまくってしまうお喋りなんです そして結局 お人好しのせいか すぐに関わってしまうはめになってしまうのです…そんな30過ぎのお兄ちゃんの宛のない旅のお話しです
主演の中村敦夫がこれまたはまり役です 人生を投げている目がとても素敵です
座頭市の時に書きましたが この時代劇も背景がとてもそれっぽいのです 良い感じなんです
ここで少し この二人の比較をしてみます 座頭市木枯らし紋次郎の共通キャラは基本的に無宿の渡世人のせいか 二人共 大した物を食べていないと言う事です 座頭市は握り飯を食べている事が多いのですが 紋次郎は飯にタクワンに味噌汁 しまいにはぶっかけご飯をあっと言う間に食ってしまいます 胃に悪そうです
次に座頭市は目が見えないので杖(仕込み杖)をついてあちこちぶつかりながら歩いておりますが 紋次郎は恐ろしい程のゴキブリ歩きです SUTASUTASUTASUTAって感じです
二人共チャンバラが上手でいつも人を切っていますが 座頭市は通常 目にも止まらぬ居合い切りで鮮やか 気持ちが良いです 紋次郎は 転げ回り 逃げながら刺す リアルなタテです 本当っぽいですし ある意味格好良いです
もうひとつ つまらない事ではございますが 座頭市は薄汚れたベージュのほうっかむりをしていますが 紋次郎はボロボロの編み笠をかぶっております どちらもバッチそうです
ここで紋次郎の事だけに戻りますが 彼は何で関東近県ばかりウロウロしているのでしょうかね?どうせ暇なんだから 日本全国 水戸の黄門様のように 歩き回れば良いですのにね(o^_^oしかし上州新田郡三日月村とはどこにあるんですかね?茨城?
鬼平犯科帳》下町の不良の大将が 事もあろうに京極備前守の口添えで 火付け盗賊改め方長官になってしまって 悪党共をバッタバッタとぶった切る 勧善懲悪の時代劇にございます 原作は池波正太郎です
鬼平長谷川平蔵)は過去四人の大者俳優が演じております まず原作者がこの人をイメージしたと言う 松本白鵬(現松本幸四郎 中村吉右ェ門の父)その後 丹波哲郎 萬屋錦之介 それに中村吉右ェ門です それぞれが個性あふれて 素晴らしい作品に仕上がってはおりますが この時代劇の人気を確実なものにしたのは やはり中村吉右ェ門でございましょう
鬼平の人情あふれる人柄を全面に浮き出させ 普段の江戸弁による暖かい言葉尻といざと言う時の鬼の口調と形相のギャップが 見ている者にとって すごいインパクトになっております
最後にホロッと泣かせて エンディングテーマソングのジプシーキングス インスピレーションが流れる…と言う憎い演出にございます プロデューサーの能村庸一の手腕なんですかね?
因みに座頭市木枯らし紋次郎は架空の人物ですが 長谷川平蔵は旗本でもなく 役職もヨリキではございますが 実在の人物にございました(。・_・。)ノ
今回はこの三作品に絞りましたが わたしにはまだまだ好きな時代劇が沢山ございます いずれまたご紹介させて頂きたいと思っておりますですm(_ _)m